コンクールでは、結果より過程が大切だと言われ、私も本当にそうと毎回思います。
今回の生徒さんの挑戦にもそれを感じましたので、ご紹介します。
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初めて教室に来たとき、この生徒さんは
「自分で楽譜を読めるようになりたい」
「先生のお話を自分の力で理解できるようになりたい」
と話してくれました。
当初はお母様も一緒に入られましたが、次第に1対1になり、レッスンでは課題を、私も生徒さんも楽譜や手帳にびっしりと書き込みました。
「もう書けるところがないね!」と笑いながら、幾度となく書いては消してを繰り返しました。
「練習中に本人が『あ、今できんかった💦』『あ、今できた✨』と言いながら取り組んでいます」
とお母様からメールをいただき、少しずつ自分の力で理解していく様子が伝わってきました。
迎えた当日はその努力の成果が表れて、楽しそうに生き生きと演奏してくれました。
審査員の先生方にも本人の伝えたかったことが届き、残った課題はもちろんありますが、お褒めの言葉も頂戴しました。
コンクール後、お母様から
「親の手を全く借りずに、ここまで頑張れたことに感動しています。先生のおかげです。本当にありがとうございます。」
とメールをいただき、私も本当に良かったなと思いました。
次のレッスンで「先生、他にはどんなコンクールがあるの?」と本人から質問がありました。
「コンクールは必ず結果がついてくるとは限らないけれど、がんばれる?」と聞くと、「それは分かってる。それでも頑張りたい!」と、今までの経験を語りながら前を向いてくれました。
お母様も、本人の口から「頑張りたい」と言ってくれたことを、とても喜ばれていました。
今回の挑戦は、生徒さんにとって大きな自信となり、賞という形にもつながりました。
そして、自分から曲と向き合い、その子なりに理解して演奏できたことこそが、何より大きな成長であり成果だったと思います。
受賞おめでとう✨
これからも頑張ろうね😊